八重の桜 あらすじ 第11回「守護職を討て!」

八重の桜 第11回「守護職を討て!」

『ならぬと言ったら、ならぬ。』と怒鳴る山本権八(松重豊)。三郎(工藤阿須加)が官兵衛(中村獅童)の組織する部隊に入りたいと言い出した。
『早く手柄を立ててえ気持ちは分がるげんじょ。』と八重(綾瀬はるか)は諭すが『分がる訳ねえ!姉上に、何がわがるんだ?』と三郎は反論する。

元治元(1864)年7月11日 佐久間象山(奥田瑛二)は朝廷に開国を説くべく京にいた。その行動は攘夷派志士を強く刺激。象山は御所からの帰路、十人ほどの浪士に取り囲まれた。『天誅だ!』と背後か志士たちが斬りつけた。馬上から落ち『ばか者!天下のためなのがわからぬか!』と叫ぶ象山。襲撃を知り山本覚馬(西島秀俊)は象山の家に駆けつけたが、象山はすでに亡骸となっていた。『先生!なんて事を・・・』と嘆く覚馬。

会津では、八重がお針を子供たちに荒々しく教えていた。『時尾さんは優しく教えていたけど、八重姉さんは、まるで調練だ。』と日向ユキ(剛力彩芽)に言われる八重。子供たちから三郎の都行きの話しを聞き『三郎様、都に行くの?』とユキは心配するが『いや、お父様がお許しになんねえ。』と八重が答え、安心するするユキだった。

病状が回復に向かわない松平容保(綾野剛)は、持病が悪化して会津に帰ることになった家老 横山主税(国広富之)に池田屋事件の失策の責任を取り会津に戻される秋月悌次郎(北村有起哉)の処遇を託した。
秋月は旅立ち翌日に控え、洛外の多数の兵を集結してる長州の動静を気にかけていた。覚馬と秋月が頭を悩ませていると、公用方の広沢富次郎(岡田義徳)が入ってきた。『佐久間家が改易と決まりました。』象山が命をねらわれる危険を顧みず国のために働いたの末の仕打ちが松代藩による佐久間家の取りつぶし・・・『先生は、二度殺されだ・・・。最初は刺客に、二度目は藩の愚かさに・・・』と覚馬はうなだれる。秋月は、『都を長州に奪われるごどだけは、なんとしても食い止めべぇ・・・・・手をこまねいでいでは、今度は、会津が都を追われる』と会津の命運を託すかのように言う。
黒河内道場で官兵衛から槍の特訓をうける三郎。志願して傷だらけで家に帰った三郎を心配する八重。そこに、三郎が入隊を願い出た事を知った権八が鬼の形相で来て殴る。

角場で尚之助が新式銃に工夫を凝らすのを見ていた三郎は『すまねぇなし・・会津のために苦心して作られたのに、上の方々はろぐにご評議もしねぇで・・俺では、どごにも、誰にも、意見ひとづ言わんにえい。』と語りだす。『それで、志願したのですか。』三郎は、自分が一人前の藩士と認められれば、新式銃のあと押しができると考えたのだ。『父上に言えねえ。んだげんじょ、俺は見てきたから。鉄砲の家は一段低く見られて、上に物申しても、なかなか取り上げてもらわんにぇい。父上のご苦労、俺は見てきたから。』湿布を取替えに来た八重は、三郎が吐露した心の内を聞き、尚之助が兄のように三郎の肩に手を置くのを見ると足音を忍ばせて立ち去った。
翌朝、官兵衛が訪ねてきて『何度頼まっちも、都には連れでいげねぇ。されど、武士としての覚悟は、年長の者にも勝っていた。』と八重に話す。『三郎は強情者です。やっぱり、私の弟だなし。』と八重の胸には熱いものが込み上げてくるのだった。
その直後、権八は『それが正しい事なら何度でも何度でも願い出て、ちっとずつでも変えていく。親を見くびんなよ・・・・にしは立派な会津の男だ。』と三郎に語った。
日進館に行こうとする尚之助の後を追いかけ、『三郎の事、ありがともし。』とにっこりと礼を言う八重だった。
京では、山崎 天王山に近い八幡宮で大蔵(玉山鉄二)、梶原(池内博之)、覚馬は長州藩が容保の命を狙おうとしている事を突きとめた。
なかなか戦の決断が出来ない一ツ橋慶喜。小御所で、孝明天皇を主座に、中川宮、慶喜、容保が集まって朝議が開かれた。『長州の軍勢、速やかに掃討せよ』と孝明天皇。
元治元(1864)年7月18日。ついに、長州討伐の勅が下った。

第11回 おもなキャスト
山本八重       :綾瀬はるか
山本覚馬(八重の兄) :西島秀俊
川崎尚之助(洋学者) :長谷川博己
山本三郎       :工藤阿須加
日向ユキ(八重の妹分):剛力彩芽
秋月悌次郎(会津藩士):北村有起哉
佐久間象山      :奥田瑛二

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