八重の桜 あらすじ 第3回 蹴散らして前へ

八重の桜 第3回 蹴散らして前へ

安政4(1857)年春。

八重は、11歳となっていた。

時尾(貫地谷しほり)と共に裁縫で足袋を縫う八重(綾瀬はるか)だが、左右の大きさが違う。習い事を終わり走っていく姿を『鉄砲玉みてぇ。』と時尾に笑われる。 桜の木の上で砲術本を無心に読む八重は、毛虫に驚いた拍子に本を落としてしまう。そこへ若き武士が通りがかり、その本を拾い上げる。それは江戸から覚馬(西島秀俊)を援助しようとやってきた川崎尚之助(長谷川博己)だった。

覚馬の蘭学所を手伝いに来た尚之助は、

『私の描いた未来図は、次々とまことになっているではないか。覚馬に伝えろ!何かしようとすると、何もしない奴が必ず邪魔をする。蹴散らして前へ進め。』

と佐久間象山の教えを覚馬に伝えるのだった。

まだ銃の扱いがなれていない八重にアドバイスを送る尚之助。

鉄砲を、ばかにされ藩士と道場で槍の試合をする事になったか覚馬は、相手を完璧に叩きのめしてしまう。

その直後『鉄砲は強い、鉄砲は強いと言ってばかりだと敵が増えるばかりだ。』と西郷頼母(西田敏行)は覚馬をたしなめた。

西洋式訓練の採用を訴えた覚馬だが重役たちは、品川砲台の修復に費用がかかることなどを認めようとしない。

『古い・・・・あなたがたは世界が知らない。井の中の蛙だ・』と思わず口ずさんでしまった覚馬。
その性急さが藩の守旧派の反感を買い、禁足を命じられてしまう。

何故、兄が禁足に?疑問に思う八重に、

『八重さん、まなならぬ事もあるんですよ。世の中には・・頑固ですからね。会津は・・・・』と尚之助は話す。

兄を心配した八重は、尚之助に習ってつくった弾丸を覚馬のもとへ持っていき、

砲術の指南をせがむ。

『人に笑われてもかまわねぇ。・・・鉄砲を極めるまで一人でも続けぇます。』

と実弾を、はじめて撃って命中させる八重。

そんなひたむきな妹の姿を見て、覚馬の脳裏に象山(奥田瑛二)が蟄居先からよこした手紙の一節がよみがえる。「何かを始めれば必ず邪魔する者が現れる。蹴散らして前へ進むのだ」。

『よし、蹴散らして前へ進むか・・』と覚馬は、八重と尚之助と共に、新式銃の設計に乗り出すのだった。

この年の秋。タウンゼント・ハリスは江戸に入り将軍 家定に謁見した。

第3回 おもなキャスト

山本八重:綾瀬はるか)

山本覚馬(八重の兄):西島秀俊
川崎尚之助(洋学者):長谷川博己
時尾:貫地谷しほり
松平容保(会津藩第9代藩主):綾野剛
西郷頼母(会津藩家老):西田敏行
佐久間象山:奥田瑛二

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